初めての独り言です

はじめまして。博由会くさかクリニックの日下です。誰に話しかけているのかよくわかりませんが、一応それらしいことを記載していきます。

1回目ですので、まずは、“外傷の初期治療”をテーマに。外傷とは、みなさまご承知のように何かに当たったり捻ったり、ひねったり、抜けたりしたものを指します。肉離れの場合はそういう状況にありませんが、運動中に筋肉が引き伸ばされている状況で、急激な筋収縮力が加わり筋組織が断裂した状態なので、外傷に入れてしまいましょう。さて、外傷が発生した場合の取り扱いは、出血しているかしていないかからスタートです。出血していたら、6時間以内に病院に連れていってください。この時間内に連れていかないと、受傷した創部での細菌繁殖が進行してしまい、感染した創部として取り扱われることになります。ちなみに、スーパーで3割引き・5割引きなどは、作った時点からの時間経過で値引きするわけで、すなわち食中毒予防のためですから、原則としてこの時間を経過しては値引きしても販売しないはずです!?まあ、うちなんかは賞味期限切れ3日程度経過していても食わされますが(笑)。まあ、下宿生なので、胃袋だけはタフですが。さて、細菌感染していると抗生剤処方も必要ですし、ウミが溜まっていたら切開排膿という痛そうな処置も必要となります。初期治療としては、水道水で1分間洗い流してください。すべての砂を取るのは大変でしょうから、痛がらない範囲で結構です。あとは麻酔をかけてでないと不可能でしょう。洗い流した後はきれいそうな(基本、医師の観点からで言うと、完全滅菌していないものは全て不潔です。)ガーゼか布をしめらせて創部を覆ってください。その状態で素早く受診しましょう。ちなみに、みなさまの言う不潔とは見た目の場合が大半です。僕たちの手洗いは、たとえば、指を六角形の鉛筆に見立てて、その面すべてを流水で洗い流しながらコシコシします。だから僕の手はきれいなはずなんですが…基本1分間流水に流すと、かなりの細菌が流せるようです。ただ、お肌を守る皮脂も流されますから、ガサガサするでしょうね。

次に出血が無い場合。これは2時間に1回、氷を用いたアイシングで対応です。冷やす時間は10分程度で大丈夫。冷たかったら、氷を患部に着けたり離したりを繰り返すのもOKです。これを72時間します。できれば患部を軽度圧迫しておくこと、受傷部は静脈血栓がすぐにできますから、軽く挙上をしておくこと。もちろん、安静も重要です。これをRICE(Rest Icing Compression Elevation)といいますが、正直寝ているときは無理ですから、起きている間にいたしましょう。まあこれで初期の疼痛は軽減しますが、果たして、その処置だけでいいのかどうかは疑問です。なぜなら脱臼はできる限り早くに整復するのが基本で、もし脱臼したまま何日も置いておくと、整復できなくなったり、神経麻痺や血行障害を引き起こす可能性があるからです。骨折の整復もしかり、できる限り早くに整形外科受診を勧めます。整形外科をお探しでお困りの場合は“OCOA”でお探しください。OCOA所属の整形外科は、整形を専門として診療してきた医師ですので適切な処置が可能です。特に女性の左下肢の外傷は、どんな外傷でも必ず重症ですので注意してください。理由は、いずれまたそのうちに。では、腹が減ってきたのでメシ行ってきます。