改むるに憚るなかれ

最近、論語にはまっているんです。誤っているのに、いつまでもその方法や手段を取ってはいけないよ、早く改善してより良い方法を取りなさい、と孔子が弟子に指導しているんです。いやあ、古い時代の文章ですが、いつも啓蒙されます。

ということで、よく治療方針を変更していますから患者さんにはご迷惑をおかけしています。最近、全く変更していない治療方針は筋損傷だけですかね、ここ11年は変更がありません。治療期間は受傷後より2週間、最初の72時間はRICE,受傷後より1週間は可動域まで、1週経過後から軽負荷トレーニングです。全期間を通じて超音波治療を行います。最近の研究で、超音波により血腫が吸収され、筋再生に必要なサイトカインが賦活化されるという報告がありましたので、早速利用しています。もともと2週間以内の治療期間もIGFなどのサイトカインのピークを迎える時間を元に決定しています。超音波治療は3MHz間欠波、10分~15分です。超音波は深達度が一番深く、エネルギーも強いですから勝手に使用しないこと。確かに、以前と比べて血腫の吸収速度は早まった印象があります。

まあ、ころころ治療方針を変えていますので(もちろんスタンダードに合わせているつもりですが)、当然、恒心無き者恒産無きなり。いや逆か。